月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

2016-01-01から1年間の記事一覧

大晦日にて

あっという間に大晦日。あっという間に2016年が終わろうとしている。 年をとると月日の流れが早く感じるとはよく言ったもので、その言葉には諸手を挙げて賛成する。思うに、新鮮な驚きが少なく、日々を「繰り返す」ことが加速感を煽っているのだろうと思う。…

アドレスの歴史は人生の縮図である可能性について

人はみな、痛いアドレスを持っているものだと思う。 それは、私たちの年代ともなれば、大体が過去のものだろうとは思うが、1つ2つぐらい黒歴史と呼ばれるアドレスを作ったことがあるだろう。 私が「メールアドレス」というものを初めて作ったのは、高校生の…

意識の外へ

人は、刺激に対して、慣れる生き物である。 悲しいかな、喉元過ぎれば熱さ忘れる、それは別に加齢によるものではない。人は確かに「閃き」を持っているが、それが記憶として定着し、形にできるのは、ごく一部の才能を持った人間である。 先日、こんなことが…

寒いからお外でたくない話

この休日はずっと「アマツツミ」をやっておった。 パープルソフトウェアと言えば、なかなかに老舗、それでいてコンスタントに新作を発表している、斜陽と言われるこの業界の中でもなかなかに存在感のあるソフトハウスである。個人の感想だ。 世間では冬一色…

「辛いものが好きな人はMだ」って先輩が言ってた

「辛ラーメン」である。 長い間、私はこれを「からーめん」と読んでいた。読んでいただけでは飽き足らず、普通にそう人前で発言していた。恥ずかしいことこの上ない。終いには「かららーめん」と素直に読んだ上に、「ら」が重なるとかっこ悪いと感じて勝手に…

「た、食べてみる…?」としか言えませんでした

あるイベントで「ペットと一緒に食べられる食事」というものを知った。そのイベントで取り上げられていたのは犬用のビーフジャーキーだったが、調べてみれば色々とあるようだ。 考えてみれば、別に普通のペットフードを食べたところで死にはしないだろう。原…

いつだって評価の基準は他人である

さむい。 いやまぁ気がついたらすでに11月だし、寒くないわけがないんだが、どうにも「春」と「秋」については、油断しているフシがある。どちらも「冬」と「夏」の延長線上で過ごせてしまうからなのだろう。それで、「夏」から「秋」へ、引き返せないくらい…

結局サンもムーンも予約させられた話

はろいんなのはろいん! 無邪気にそう言い放つ幼稚園年長組の姪をみて、私は頭を抱えた。昨今のハロウィンブームは幼稚園にまで進出していた。その姉は呑気に「トリック・オア・トリート」と呪文のようにつぶやき、私と同年代である母親は「ハロウィンってお…

女性に野球ネタは通じ辛い

居酒屋の注文は野球である。 なるほど、と膝を打った。確かに居酒屋のオーダーは打線に似ている。試合展開を読んで臨機応変に代打や代走を掛けるのにも似ている。投手の采配は回によって変わる。セオリーというものがあり、メニューそれぞれには暗に与えられ…

本日の夜は

名作というものは何度見ても名作である。それが名作たる条件である。 という有名な一説がありますが、冷静になって考えてみると、ニワトリタマゴもいいところで、んじゃあ新たに名作を作るためにはどうすればいいかという問いには一切答えてないところがナイ…

幸せの青い鳥

いいことないかなぁと日々を過ごしていても、多分そんないいことはない。いいこと、嬉しいことは自分から作りに行かなければならないという偉人の言葉がある。まったくもってそのとおりだと思う。 まったくもってそのとおりだとは思うのだが、流石にそれで「…

肩こりデイズ

肩こりと付き合うようになったのはいつの頃からだろうか。 三十歳ともなると、段々と身体に不調が出てくる。それは世の常人の常であり、引きこもりだろうがガテン系のマッチョだろうが同じだ。引きこもりには引きこもりの、マッチョにはマッチョの身体的悩み…

みまちがいといいまつがい

果たして、「ノーバン」という言葉は、市民権を得ている言葉なのだろうか。 個人的な見解を言わせてもらえば、未だ市民権を得ていないように思う。ノーバンというのは、ノーバウンド、要するに地面につかずに目標から目標に対象を移動させることを指す。小学…

すっかりと

秋の季節を感じるようになってきたと思ったらしっかり暑い。 内定式という名のスーツを強引に着させる行事ではもはや拷問に感じる。まだシャツとノーネクタイでいいではないか。世の中はスーパークールビズだ。何がどうスーパーなのかは経産省に聞いていただ…

栄養のあるものの話

世間一般で言う、「栄養のあるもの」とは一体何なのか。 一人暮らしを初めて結構経つが、未だに「栄養」の概念がわからない。小学校・中学校時代の家庭科では、類まれなる料理スキルを発揮していながら、座学はさっぱりだったため、たんぱく質や脂肪、ミネラ…

妄想という名のリスクヘッジについての話

ゾンビに無限の可能性を感じる。 言わずもがな、私という存在は高校二年生から妄想の質がまったく進化しておらず、退屈な会議の最中にボーッと何を考えているかと思えば、もしこの会議室にテロリストが乗り込んできた場合の対処方法であるし、そうなった場合…

道路に落ちているものはほぼ危険物であるという話

とにかく道には色々なものが落ちている。 ロールプレイングゲームの話ではない。まあ、あのシステムにも色々突っ込みたいところはある。道に「落ちて」いる薬草や毒消し草は、そこに「生えて」いるのではないかとか、それをそのまま使うのかよとか、その他の…

おかずのみ二つ買えばいいんじゃないかという話

弁当屋で悩むのだ。 弁当屋で悩まず注文できた試しがない。今日は上天丼だ、豪勢にエビ二本付けてやろうとほくそ笑んで弁当屋の自動ドアをくぐった瞬間、肉野菜炒め弁当を持った客とすれ違い、その食欲をそそる香りで一瞬にしてエビが駆逐され、メニューの海…

写真のダメ出しは素直に言うべきだという話

人はかくも、自分の顔に自信を持っているものだと思う。 ナルシストだとかそんなことを言うつもりはさらさらない。不特定多数に見られるものとして記録した時に、人は自分の顔に対するハードルを上げがちだという話である。 デザイン・編集の仕事をしている…

疲れは遅れてやってくる話

ちょっと大阪に行っていた。 「ちょっと」と言って大阪に行けるようになったのかと、自らの成長に一人で感涙していたら、さくっと更新を忘れていた。つめの甘さは小学生の頃から変わらない。 今回大阪に行ったのはライブとラーメン。相変わらず大学生かと言…

カレー作りにおける自由の話

もう、自由に疲れたのだ。 そもそも人は何を持って自由と言うのか。15の夜に盗んだバイクで走り出せば自由なのか。どこまで言ってもしがらみというものはついて回る。所謂「人が頭の中で考える自由」というものは、現実には成し得ないのかもしれない。 まあ…

小学生の面子の話

小学生はなぜ頑なに短パンに固執するのか。 気候も涼しくなり始め、そろそろ部屋着をロンTに変えようかというこの季節、ああそろそろ透けなくなってくるんだなぁと季節の移り変わりを惜しんでいた矢先、元気に登校する小学生集団を見かけた。 朝は随分と肌寒…

ゲームにハマりすぎて短文になる話

データ販売に慣れない。 いきなりアナログ感丸出しの発言で恐縮だが、電子書籍や音楽のダウンロード販売に慣れないのだ。もちろんそれらの媒体は利用しているのだが、電子書籍は、エヴァの安売り版を買ってからここ一年ほど全く買っていないし、音楽のダウン…

知識をつけるには興味からという話

だがしかし、という漫画がある。少し前にアニメにもなった、駄菓子を題材にした漫画である。 私はいまだに駄菓子が好きで、よくスーパーのお菓子売り場で子供に混じって大人気なく駄菓子を品定めしている。はたから見れば相当痛い大人ではあるが、好きなもの…

重要度に対する重み付けの話

歯医者に行かなければならない。 この歳になって虫歯もクソもないのだが、ある日我が家の郵便ポストに「30歳の定期歯科健診のご案内」たるものが届いた。要するに切りの良い年齢だから歯の定期検診に行きなさいってことらしい。初めて届いて驚いた。…いやま…

かっぱえびせんの中毒性と似ている話

この連休は勉強漬けである。 曰く、頭のなかにも筋肉があり、「頭脳労働」と一言に言っても、使う筋肉が違うらしい。んなアホな、と思わないでもないが、普段のデスクワークと資格の勉強に使う部分は異なるのかもしれない。 普段明確に「勉強筋」を使ってい…

説明責任は問題作成者にあるという話

資格の勉強をしていて思うのだが、「どちらかと言えば…」という解答が嫌いである。 とかく選択問題には、「絶対に合っている」「絶対に間違っている」という確固たる根拠が必要だと思うのだ。 だが、意外とこの「どちらかと言えば」こちらのほうが正解である…

休日の朝の話

休みになると早く目が覚める。 不思議なもので、「明日は休みだ!」と気合を入れた金曜日、いつもより遅くまで起きていて就寝、でも明日は休みだから遅くまで寝ていても誰にも怒られない。よし気合を入れて寝るぞ、と寝たはいいものの、まさかのいつもより早…

朱肉という魔性の道具の話

スタンプ台と朱肉の違いについて。事務方の社会人を8年もやっていると、流石にそれらの違いというのはわかってくる。スタンプとはんこの違いだ。それぞれはそれぞれに役割がある。 簡単に書くと、はんこは押印面が硬い。だから朱肉を押し付けて、影を取るの…

誰しもが一度は通る道の話

「サバゲーやろう。サバゲー」 昼休みにコーンスープ片手に優雅なお昼寝タイムを決め込んでいた私の元に、無遠慮なる先輩が要件のみの極めてシンプルな短文で話しかけてきた。脈絡もないとはこのことで、この人に限っては今に始まったことではない。慌てず騒…