月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夜中に屋根に上るのは危険だから気をつけろという話

8月31日と言えば、夜中にプールに忍び込むもの、と相場は決まっている。 無論、30過ぎの男が中学校の立て付けの悪い更衣室のドアノブを無理やりこじ開けてプールに侵入、トランクス一枚で遊んでいれば、それはまごうことなき犯罪行為であり、情状酌量の余地…

感想文 「君の名は。」

この話題は少々ネタバレを含んでいるので、ご注意いただきたい。できれば、一度本編を見てからお読みいただきたい。 また、普段ネタに走ってばっかりで、オチが付くように話をまとめているのだが、今回に限ってはそういうの、ない。山はあるかもしれないが、…

物語には核があるという話

物語を読んでいると、しばしば「核」となる部分に気づくことがある。 物語の作り方には何通りか作り方がある。それは、「これ」を書きたかったからこの物語を書いたんだという核先行型の書き方や、とりあえず書き出してみて自分でもどっちに転がるかわからな…

罪深きイガグリ頭の話

アイスが美味しい季節が終わろうとしている。 毎年のごとく猛暑猛暑だと騒ぎ立て、まぁ実際猛暑だと思う。ニュースなんか見ててもどこどこで40度を超えました!とか、熱中症に気をつけてください!とか話題に事欠くことはない。 だが広島在住休みの日は極…

私は静かに、眠りたいという話

いびきという存在にいつも不思議に思うことがある。 私自身、あまりいびきをかかない。大酒をかっくらって寝ても、二徹明けで死んだように寝ても、どれだけ疲れていようと体調が悪かろうと、いびき歯ぎしり寝言のたぐいは聞いたことがないらしい。家族と友人…

目からローションが溢れ出る話

一人で映画に行くことがない。 こと他人とのコミュニケーションにおいて、映画の話題というものは非常に都合がいい。時事ネタでもあるし、芸能界のことに興味がなくても、文学・芸術的な側面からの意見も交えることが出来る。情報番組でも取り扱われるし、一…

お蕎麦に対して距離感を感じる話

蕎麦に馴染みがない。 お前一回自分のブログの題名を読み返してみろよと言われんばかりのカミングアウトだが、蕎麦の文化圏ではないので仕方ない。西日本、中でも広島あたりは完全にうどん圏である。そんな言葉あるのかは知らない。 うどんの中でも大多数は…

焼酎の梅干し割もなかなか美味しいという話

いつの間にか好きなものが変化するというのはままあることである。 流行り廃りもあるだろうし、知識が増え、見聞が広がり、「一番好きなもの」が変わることもあるだろう。恋愛から食べ物に至るまで、人の好みは千差万別、それが個性というものだからだ。 そ…

繰り返される日々に油断してはならないという話

この日常は、繰り返している。 いきなりループものの小説を書き始めたわけではない。自分自身がエンドレスエイトな状態に陥ったわけでもない。そういえば季節といえば季節ですね。エンドレスエイト。今の若い人にはわからないと言われてショックだったのです…

カレーの甘さは可能性の塊なのかもしれないという話

最近まで、カレーというものは辛くあるべきものであり、甘いカレーなど言語道断であると思っていた。甘いカレーの存在について興味がなかったのだ。 そも、辛さという定義もよくよく考えれば主観的なものであり、その定義の仕方は人によって異なる。万人に共…

自らの経験に学ぶことは決して常識を学ぶことではないという話

「オロナイン? なにそれ?」 たまげた。 いや、つい方言が出てしまったが、オロナインを知らない人間が居ることが信じられなかった。それも自分より上の世代でだ。若い人なら知らないこともあるだろうが。 オロナイン、正式名称をオロナインH軟膏という、ま…

若干ではあるが考えても無駄だということもわかっていたという話

体力配分というものは、とかく重要なものだと思う。 それは、陸上競技なんかで使う短期的なものから、漫画を描くといった長期的な意味合いのものまで様々である。 常に一定以上のパフォーマンスを発揮し、ここぞという場面では、潜在能力以上の力を発揮する…

地方民にとっての「東京」はとかく広大であるという話

我々は「東京」という言葉を、随分と広い意味で使いすぎているのではないだろうかとふと思った。 例えば、東京ディズニーランドである。随分と有名な話ではあるが、ランドは東京にはない。千葉の浦安である。だが、東京という名前を関している。これはもはや…

アウトプットノウハウを有効活用しきれない話

鞄の中から「トランプ」とだけ書かれたメモが発見され、はて。私はそんなに海外興味があっただろうか。しかも無造作に人名だけ書いて一体何がしたかったのだろうかと三秒ぐらい考えた。が、真相は何の事はない。旅行に持っていくものを忘れないようにメモし…

夢中になると物事が一切見えなくなるという話

ペットショップについて語ろうと思う。 命あるものをどうこう、ペットとしての意義がどうこう、動物保護団体がどうこうという話は書く気がない。というか、こんな毒にも薬にもならない、己が主張なんてあろうはずがないのんべんだらりと日々を書きなぐってる…

盛者必衰の理をあらはす話

スタバが、陰りを見せているらしい。 先日スタバオシャレスポット説を大衆に向けて発信した所、随分とその話題に触れていただき、嬉しい限りである。 が、その話題がことごとく「今更スタバとか」「今はコスパ考えてドトールかタリーズよ」「キャラメルマキ…

効率性を重視すると食事風景がループするという話

お昼ごはんがないがしろである。 ないがしろというなら、食べたり食べなかったりする朝ごはんの方かもしれないが、とにかく私のチョイスする昼食が適当すぎると話題だ。割と本人としては、充実していると思うのだが、他人から見るとそうでもないようだ。 昼…

コーヒーショップで本を読むのはカッコいいが難しいという話

コーヒーショップが、寒い。 こんなことを書くと、今現在甲子園球場で滝のような汗を流している選手、応援の生徒、それを見守る保護者の方々に刺されそうになるのだが、寒いものは寒い。嫌がらせのレベルなんじゃないかと思うほどだ。 いや、私もたまたま今…

センチメンタルになりきれない話

夕闇の中、近所を歩いていたら、線香の匂いがしました。 夏が折り返してきてるなぁと感じました。 今でも覚えている、私の小学校時代の夏休み日記の一節である。 小学生時代から随分ひねくれていたのは明白で、一体どんな小学生が線香の匂いで夏を感じるとい…

ダンボールの隙間になら夢をいっぱい詰め込めるという話

先日私の家に妹が家飲みをしに来て一言。 「ダンボールが多い!」 そんな見たまんまのことを言われても仕方ないのだが、なるほど、確かにゴミ出しをサボっていた関係もあって、ダンボールが溜まっていた。ダンボール置き場と決めている一角から溢れ出してい…

他を知る前にまずは自らを知るべきであるという話

About two minutes from the north exit of Shinbaba Station. 私とて文系の端くれである。これくらいの英語は油断していても出る。 だが、私は致命的なミスをしていた。 「…それは『しんばんば』だね」 割と衝撃だった。衝撃的な上に赤っ恥だった。 取引先…

オシャレになるにはオシャレな空気を吸わなければならないという話

この世の中にオシャレスポットというものは一体どれだけあるのだろうか。 例えばスカイツリーはオシャレスポットだろう。そこに異論がある人はあまりいないと思う。 だが一方で、墨田区のスーパードライホール(例のあのオブジェがある施設だ)は、そこまで…

どっちにしても確実に身体には良くないという話

朝起きてアイスにするかビールにするか論争というものがある。 世間一般の話ではない。私のごく身近な者達の論争だ。要するにダメ人間の集まりである。 日頃の鬱屈したストレスが変な方向に作用してはっちゃけてしまった真夏の休日。嫁子供は実家で今日は一…

余裕があるときに限ってスムーズにことが運ぶ法則の話

旅行計画を立てるのが苦手である。 旅行自体は好きだ。お金の問題や時間の問題を抜きにすれば、職業:旅人でも一向に構わないとすら思っている。日本と言わず世界中をさすらいながら真実の愛を探し求めていたい。だいたいこのあらすじは見つからないやつであ…

行動を最適化するとエラーが検出されてしまう話

方向音痴である。 いい大人だが、未だに道に迷うのだ。 別に人生の話ではない。いや人生に迷っていないかと聞かれると、それはそれで記事になってしまうぐらい書かなければならなくなるのだが、今回は物理的な話の方向音痴だ。 方向音痴にも種類があって、地…

突発的な片付けは思わぬ精神的ダメージを受けるという話

家の中が荒れているらしい。 一言に荒れるといっても、種類がいろいろある。ごみが捨てられずにごみ屋敷になるとか、掃除機がかけられないとか、洗濯物が洗濯機からあふれ出ているとか、程度や種類は千差万別である。 だが共通しているのは、大体その「片付…

アイスキャンディーにおける柔らかさの表現の話

スーパーに買い物に行った時のことである。 「ねーねーこんなのあるよ!」「何?」「フルーツぷるんぷるん!」「……え?」「あはははは、何これ!」 フルーツぷるんぷるん、である。 スーパーのアイス売り場の脇に鎮座しておられるのは、まごうことなきフルー…

ひらがな表記というところがわかっている感を倍増させるという話

ぱふぱふ、である。 いきなり何を言い出したのかと思われるかもしれないが、今日は改めてこの言葉の奥行きを感じてみたい。 鳥山明なのか堀井雄二なのか、それともゲームデザイナーのうちの誰かなのかは分からないが、なんとまあとんでもない単語をこの世の…

手の甲に浮き出た血管と筋肉の話

「手の甲とか腕に浮き出た血管が好きなんです」 と言う女性がいた。 「わかる」 と私は返した。 その女性と無言で握手を交わし、手の甲に浮き出る血管がいかにセクシーであるかを語ること5分。周囲から浮き上がり、さながらラピュタのラストシーンのごとく彼…

広島におけるお好み焼きについての話

お好み焼きが好きである。 広島に住んで二十年余りになるが、お好み焼きが嫌いな人はあまり聞いたことがない。ネギが食べられないんだ、という部分的な苦手食材は聞いたことがあるが、お好み焼きという料理そのものが苦手であるという人はかなり珍しいのでは…