月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

日向豊は羊とアルパカと人間のキメラの夢を見るか?

(前回のあらすじ)

・「超人女子戦士 ガリベンガーV」を見ていたら、Vtuber沼に転がり落ちた。
・ヒメヒナがかわいい。
・俺は女児(ジョジ)である。

 


三行にまとめて書いてみましたが、カオスの一言に尽きます。
道端で会った人がこんなことを喋っていたら、目を合わせずに距離を取りましょう。特に三行目がやばい。近隣の小学校に不審者メールが展開されるレベル。

 

ところで話は逸れますが、小学生に挨拶されるのって不審者対策らしいですよ知ってました? よく挨拶されるな、最近の子は礼儀正しいなと感心していた豊さんを嘲笑う事実。

 

生きにくい世の中になったものです。

 

さて、話を戻して後半戦です。

 

ヒメヒナにより、意識改革が巻き起こった私は、だんだんガリベンガーを見る目も変わって来たのです。

 

よくよく見てみれば「あれ、こいつらなかなかキャラ立ってて面白いんじゃね?」となってくるんですね。

 

中でも複数回出演してて、バイきんぐ小峠に「バカみてぇな喋り方だな!」と突っ込まれ、「なぁんでそんな事言うの~!」とバカみたいな喋り方で返したもこ田めめめに心奪われる始末。ああ。嘆くべきは自分のチョロさよ…。

 

で、過去の動画漁るじゃないですか。配信アーカイブとか全部見るじゃないですか。その中で他のVtuberとコラボしてるじゃないですか。気になるじゃないですか。また他のやつ見に行くじゃないですか。もう無限ループですよ。時間がいくらあっても足りやしない。

 

おまけに結構な頻度で配信してくれるもんだから、困ったものです。半年前ぐらいは「マジでスパチャとか意味がわかんねぇ」と言っていたのが、「ああ、お布施だよね」と意識改革。改革なのか荒廃なのか定かではないのですが、マイナージャンルに慣れている限界オタクにはお金を落とさないと不安になるという精神構造が備わっておりますので始末が悪い。めめめー! 俺だ-!

 

うんまぁ、お金に関してはですね、色々問題があるのも事実です。

 

Vtuberの魅力に、人間臭さというものがある(と思っている)んですが、それが故に、様々な問題が起きてしまうのが現状です。

 

第一、第二世代後に雨後のたけのこのように増えたVtuberたち。日々新しいキャラが生まれ、そして活動終了していく。なんか一昔前のアイドルのようにも思えてきます。

 

アニメやゲームのキャラと違い、「作られた」偶像ではないVtuberたちは、個人として確立されていると同時に、昨今の生き残り競争を勝ち抜くために、事務所に所属したり、スポンサーを付けたりと様々な活動形態を取っています。

 

ガリベンガーに出演しているのは、主に.LIVEという事務所に所属しているVtuberたちですが(その他ももちろんいます)、昨年は.LIVEでも様々な炎上、内部騒動があり、所属Vtuberが活動休止になるという結果になりました。

 

色々意見はあると思うのですが、アイドル推してても問題行動はあるし、週刊誌には抜かれるし、引退だってあるんですよ。そことおんなじだとは思うんですが、事務所も個人も成熟していない市場なので、後味悪くなってしまったり、ちゃんとファンや応援層に気持ちの整理をつけられない終わり方になってしまうのは、残念な点だなぁと思ったりもします。

 

ここは、そのうちテンプレートが出来上がって改善されると思うんですが。

 


ま、暗い話はこんなところにしておいて。魅力の話に戻りましょうかね。

 

先に挙げたもこ田めめめは、.LIVEに所属するアイドル(?)という位置づけで、アイドル部なるものに所属しています。他にも多くのVtuberたちが所属しており、日々色々な活動を行っています。

 

配信もその一つですが、事務所に所属しているメリットとして、個人では限界のある技術的なリソースの確保が挙げられ、高品質な配信を見ることが出来、いろいろはかどります。いや画質きれいだからねほんと。

 

他、所属タレントのコラボ、全員集合での企画など、大掛かりなイベントをすることができるのも魅力ですね。

 

企画に関しては、過去に「めちゃ○ケの学力テスト」「逃○中」「芸能人格○けチェック」等を所属タレントで行っており、どれも1時間以上(ほぼ2時間)の力作となっております。推しが決まってないけど興味はあるよっていう人の入門編にもおすすめ。さぁ沼においで。

 


【VTuber格付けチェック】2020年 お正月スペシャル!!【どっとライブ】

 

やっぱりですね、基本的に配信や動画投稿って、一人でやることがほとんどで、他の人との掛け合いによる魅力発見というのも大事なんですよ。その点ヒメヒナはコラボせずとも色んな面を見せてくれるので素晴らしいですね。

 

もこ田めめめに関しても、単体動画の時と、他の人と絡んでる時はやっぱり印象が違っていて、単体動画のときは若干IQが低く、絡んでるときはIQ高めになる…みたいな。

 

ただ、やっぱり「自分の役割」っていうのが分かってるんだなぁと随所で感じることが多いです。その時々に求められている動きだったりコメントだったり。それが一番強いのは電脳少女シロだと言われてはいますが、めめめも相当空気が読める子だと思います。(推しに対する贔屓目)

 

あと配信の時によくあるんですが、喋りと喋りの間に「んっんん!」と小さい咳払いをする癖があり、それが死ぬほど可愛いのでぜひ聞いてもらいたいです。ええ。自分が特殊性癖の持ち主だということは理解しています。

 

つらつらと書き連ねて参りましたが、楽しいぜこの沼、っていうお話です。

 

作業用BGMとして動画をダダ流しにするのもいいですし、ゲームのリアルタイム配信追っかけて、Vtuberとゲーム対決するもよし。楽しみ方は人それぞれです。

 

ただ、バーチャルキャラクターの体をとってはいますが、中の人がおり、基本的に個人の色が強く出るコンテンツではあるので、そこは注意が必要です。

 

アニメやゲームの非実現キャラクターではなく、文字通り実在キャラクターであるという点が、様々な可能性であると自分は思います。

 

良い面でも悪い面でも捉えることが出来ますが、良い面がいい方向に作用して、もっともっとエンターテイメントとして確立されていくといいなぁと思う次第でございます。

 

2020年も、バーチャルの世界から目が離せない年になりますように。

 


かしこ

 

日向豊の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてVtuberを愛するようになったか

2020年、あけましておめでとうございます。
放置気味のこのブログでも、ちょこちょこ来訪者がいるようですので、今年も気まぐれに更新していこうと思う次第でございます。

 

さて、昨年のことですが、ざっくりと書いていけば、仕事が変わったり勤務先が変わったり、取締役にお見合いを設定されたり、タイヤ交換しに行ったら冬用タイヤに轢かれたりと、まぁなかなかなインパクトがあった一年でしたね。この歳になってインパクトなんぞ求めてはないのですが。

 

その中でも特に大きな出来事と言えるのが、Vtuverにドハマリしたことでしょうか。

 

仕事変わったことよりも、引っ越ししたことよりも、命の危機に瀕したことよりも、Vtuverにハマったことが重要と言い切れる33歳。僕はこーゆー大人になりたかったのだろうか。教えてくれ幼少期の自分よ。…なりたかったような気もするな?

 

まぁ、趣味の対象なんて移ろいゆくものだとは思うのですが、どんなことにも記録し、アウトプットすることに意味があるものです。

 

というわけで、沼に転がり落ちる過程について解説していきましょう。

 


そもそもですね、個人的にはあまり興味がない、というよりも、食わず嫌いしていた部分が少なからずあったと思うのです。どうせ中身おっさんだしなという大変失礼な先入観を持って冷ややかな目でVtuverを見ていた2019年初旬だったんですよ。これが大前提ですね。さらにいうならユーチューバーがそもそも苦手という。これは今でも変わりません。

 

これについて考えてみるならば、インターネットという匿名の世界で、顔を出して色々やる、という事に拒否反応が出るのだと思います。同じ理由でFaceBookも苦手です。

 

もうこの拒否反応については、前頭葉に刷り込まれるレベルで起こっている気がするので、矯正は不可能でしょう。

 

ともかく、そういった理由で食わず嫌いをしていたのですが、それを変えるツイートに出会ったしまったのですよ。

 

それが、「プロのテレビスタッフが、Vtuverを本気でバラエティとして成立させた番組」という趣旨のツイート。それにガリベンガーVの紹介ツイートがぶら下がっていたんです。

 

ツイートって本当にすごいと思うのですよ。言い方一つでここまで興味をもたせることができる、コピーライトとしては相当優秀な部類だと思います。

 

多分琴線に触れたのは、「プロのテレビスタッフが」という部分。youtubeでアップされているようなマイナー感の出るバラエティって、身内感が出てしまい、一見さんには全く面白くなくなっちゃうという欠点があるのですが、そこを克服できているなら…という気持ちで見てみたんですよ。

 

どうせサムくなってんじゃないの…と見てみたら。

 

「見れるな?」という感想。

 

自分でも不思議なんですけど、「うわこれ面白い」となるわけでもなく。

 

淡々と「見れるじゃないか」という感想を抱いたのを今でも覚えています。

 

それから、毎週のようにダダ見していたらですね。

 

いつの間にかジョジ民になっていた。

 

 

ここまですごく理路整然に自分の感情を交えながら説明してきたと自負しているのですが、突然のジョジ民。というかジョジ民て何。

 

ええ、ええ。解説させていただきますとも。Vtuberである「ヒメヒナ」。田中ヒメと鈴木ヒナという二人組ユニットですが、そのファン層のことを通称ジョジ民と申し上げます。

 

赤のヒメと青のヒナ。普段は動画をアップして、たまに配信という、特段珍しいことをしているわけではないのですが、コンビということで、掛け合いが発生するのが特徴です。

 

ゲーム配信はもちろん、縛りしりとりや学力テストや一発ネタ。様々なジャンルの動画を配信しているんですが、超ハイテンションで超早口、おまけに笑い方が汚いヒメと、ツッコミ役でゲームが上手いけど早口苦手なヒナのコンビ。そして二人共少々おバカ。

 

動画は明るく、基本的にバカやってる系の動画なんですが、喋りが上手いヒメに引っ張られてこっちも笑ってしまいます。ただ、ホラーが死ぬほど苦手なヒメに、ドッキリでホラーゲーを仕掛けたりするヒナにまた笑い、そして怖がりまくってるヒメの姿に不意打ちを食らう、その繰り返しでございます。

 

後、歌唱力おばけ。

 

これは二人共すごい。ハモらせたらすごい。語彙力が足りないレベルですごい。特に好きなのは「劣等上等」と「ロキ」。アレンジですけど。「ヒトガタ」は今年のVR紅白歌合戦で地上波で歌ってましたし、ゲームのグルーヴコースターにも単独楽曲として収録されています。

 


HIMEHINA『劣等上等(Cover)』MV

 

普段バカやってる二人が歌うとスイッチ入るのは、見ていてかっこよさを感じる瞬間でもあります。

 

ということで。豊さんは無事にVtuber沼へ転がり落ちていくのでありました。

 

 

(後編へ続く)

天気の子が描くものは、僕らが15年前に置き忘れてきたなにかだ。

tenkinoko.com


というわけで、大ヒット御礼中、新海誠監督の「天気の子」を(ようやく)見てまいりました。

いつもであれば、私、「極力ネタバレをせずにこの作品の素晴らしさを伝えるにはどうすればよいか」と頭を悩ませる所存なのですが、今回はネタバレ全開で行きます。まぁこのブログ読んでる人なんてこの広大な世界に片手で数えるほどしかいないと思われますので、大した影響はないと思いますが、万が一まだ見てないという人がいるならば、即刻検索窓に最寄りの映画館を打ち込み、上映スケジュールを確認してください。

その後は、心静かに、昔の、唐突な全能感や、徹夜で夢中になった冒険譚や青春物語の思い出を振り返りながら、映画館に赴くのです。


※若干の精神年齢の後退が見られるため、文章が非常に回りくどく、暑苦しい感じになってます。ご了承ください。

 

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ステテコと下着の切っても切れない話

ステテコの下に下着を穿くべきなのか否かという人類の命題がある。

ユニクロはすごい。平成の世に於いて、様々な功績を残し、ファッション界でも数々の偉業を成し遂げてきた。

その中の一つが、「ステテコをファッションアイテムとして確立させたこと」であるのは、あまり反論の余地がないだろうと思う。

そう、昭和から平成にかけて、世のオヤジどもがズボン下やモモヒキと呼んでいたステテコを、なんとまあシャレオツなものに変えてしまったものだと思う。個人的にも、子供心に「ダサい」代名詞であり、自分が大人になっても絶対にあれは履かないでおこうと思ったものだ。

が、自分が大人になってスーツを着たときに、その考えは間違っていたことを知る。

いや、スーツめっちゃ汗かくの。夏とか特に。

ジャケットはまぁ脱げばいい。この地球温暖化で猛暑化の昨今、ジャケットを脱げないなんてただのパワハラである。だがしかし、ズボンは無理だ。暑いからって脱げない。脱いだらただの犯罪者である。

そこで活躍するのがステテコである。パンツより表面積広いじゃねぇか逆に暑いだろと思うなかれ、一枚これがあることで、肌が直接ズボンに当たらない。それすなわち動きやすい、サラサラ。一度これに慣れてしまうともうステテコ無しには戻れない。モテとしてどうかという話は彼方へと放り投げておく。

そう、まさにステテコ革命だったのだ。

だがここで、一つ問題が発生した。

それは、「果たしてステテコは下着か否か」という問題、もっと直接的に言うならば、ステテコの下にパンツを履くべきなのかどうなのかという問題である。ようやく本題に入れた。

ズボンの下に穿くものだという観点からすれば、ステテコは下着であり、下着の下に下着を着用するのはちょっと訳がわからない。そもそも暑いんだこっちは。できることなら履きたくない。

だがしかし、ユニクロの広告等の見る限り、「ステテコ・リラコで出かけよう」などというキャッチーなコピーが紙面に踊っている。ということはステテコは基本的に衣類の立ち位置であるというのか? もっそい下着っぽいけど? あんな防御力の低いものが果たして衣類として成立するとでも?

とまぁ自分の中でこの問題に答えが出ていないのが現状だったのですが。

この度服飾デザイナーの友人に、なんとはなしに話を振ってみた所、やはりステテコはステテコであり、衣類であり、下にちゃんと下着を穿くのが正解であると言われました。まぁそりゃそうか。うん。理解はしたけど僕を野蛮人、裸族扱いするのはやめてくれまいか。

 

というわけで、ステテコを下着無しで穿くのは家の中だけにしようと思います。(穿くのは穿く)