月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

はがす

背中の方で、肩を回して手が組めますか? ほら、こうやって。


と言われ、「そんなもん楽勝だ」と思ってやったら意外にキツくて、しばらくショックだった。

いや、言い訳をさせてもらえるならば、昔はできていたのだ。肩周りの筋肉が硬いだの何だの、これができるとすごいですよ、おぉーって。一昔前に流行った時には出来ていた。

割りと関節は柔らかい方で、前屈だってブリッジだって、手の親指を手首につけるのだってできる。あ、でも股関節が硬いから股割りは出来ない。現役時代どんなに頑張っても、毎日酢を飲んでも、こればっかりはダメだった。

話がずれたけど、要するに昔はできてたということだ。就職してデスクワークに変わって、ともすれば1日10時間以上おんなじ姿勢でパソコン打ってるんだもの。そりゃ肩もこるし筋肉も劣化する。月一で整体に行くのが常にもなる。

んで、「豊さん筋肉硬いですねーははは。そういう時は『肩甲骨はがし』ってすればいいですよ」と言って教えてもらったのが、これまたよく見る肘を頭の後ろに持ってってもう片方の手で引っ張るポーズ。よく中学や高校の部活でやるストレッチである。

「これ肩の筋肉を伸ばすやつだよね。知ってる知ってる」
「いや、形はそうなんですけど、力入れるところが違うんですよ」

曰く、その名の通り、肩甲骨を肩から浮かせるようなイメージ、肩の筋肉から剥がして肩甲骨と体の間に隙間を作るような感じで伸ばすといいらしい。

意識する箇所を変えるだけで驚くほど効果が違うとのことだが、確かにそんな気もする。

剥がしていこう。積極的に。