月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

日向豊の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてVtuberを愛するようになったか

2020年、あけましておめでとうございます。
放置気味のこのブログでも、ちょこちょこ来訪者がいるようですので、今年も気まぐれに更新していこうと思う次第でございます。

 

さて、昨年のことですが、ざっくりと書いていけば、仕事が変わったり勤務先が変わったり、取締役にお見合いを設定されたり、タイヤ交換しに行ったら冬用タイヤに轢かれたりと、まぁなかなかなインパクトがあった一年でしたね。この歳になってインパクトなんぞ求めてはないのですが。

 

その中でも特に大きな出来事と言えるのが、Vtuverにドハマリしたことでしょうか。

 

仕事変わったことよりも、引っ越ししたことよりも、命の危機に瀕したことよりも、Vtuverにハマったことが重要と言い切れる33歳。僕はこーゆー大人になりたかったのだろうか。教えてくれ幼少期の自分よ。…なりたかったような気もするな?

 

まぁ、趣味の対象なんて移ろいゆくものだとは思うのですが、どんなことにも記録し、アウトプットすることに意味があるものです。

 

というわけで、沼に転がり落ちる過程について解説していきましょう。

 


そもそもですね、個人的にはあまり興味がない、というよりも、食わず嫌いしていた部分が少なからずあったと思うのです。どうせ中身おっさんだしなという大変失礼な先入観を持って冷ややかな目でVtuverを見ていた2019年初旬だったんですよ。これが大前提ですね。さらにいうならユーチューバーがそもそも苦手という。これは今でも変わりません。

 

これについて考えてみるならば、インターネットという匿名の世界で、顔を出して色々やる、という事に拒否反応が出るのだと思います。同じ理由でFaceBookも苦手です。

 

もうこの拒否反応については、前頭葉に刷り込まれるレベルで起こっている気がするので、矯正は不可能でしょう。

 

ともかく、そういった理由で食わず嫌いをしていたのですが、それを変えるツイートに出会ったしまったのですよ。

 

それが、「プロのテレビスタッフが、Vtuverを本気でバラエティとして成立させた番組」という趣旨のツイート。それにガリベンガーVの紹介ツイートがぶら下がっていたんです。

 

ツイートって本当にすごいと思うのですよ。言い方一つでここまで興味をもたせることができる、コピーライトとしては相当優秀な部類だと思います。

 

多分琴線に触れたのは、「プロのテレビスタッフが」という部分。youtubeでアップされているようなマイナー感の出るバラエティって、身内感が出てしまい、一見さんには全く面白くなくなっちゃうという欠点があるのですが、そこを克服できているなら…という気持ちで見てみたんですよ。

 

どうせサムくなってんじゃないの…と見てみたら。

 

「見れるな?」という感想。

 

自分でも不思議なんですけど、「うわこれ面白い」となるわけでもなく。

 

淡々と「見れるじゃないか」という感想を抱いたのを今でも覚えています。

 

それから、毎週のようにダダ見していたらですね。

 

いつの間にかジョジ民になっていた。

 

 

ここまですごく理路整然に自分の感情を交えながら説明してきたと自負しているのですが、突然のジョジ民。というかジョジ民て何。

 

ええ、ええ。解説させていただきますとも。Vtuberである「ヒメヒナ」。田中ヒメと鈴木ヒナという二人組ユニットですが、そのファン層のことを通称ジョジ民と申し上げます。

 

赤のヒメと青のヒナ。普段は動画をアップして、たまに配信という、特段珍しいことをしているわけではないのですが、コンビということで、掛け合いが発生するのが特徴です。

 

ゲーム配信はもちろん、縛りしりとりや学力テストや一発ネタ。様々なジャンルの動画を配信しているんですが、超ハイテンションで超早口、おまけに笑い方が汚いヒメと、ツッコミ役でゲームが上手いけど早口苦手なヒナのコンビ。そして二人共少々おバカ。

 

動画は明るく、基本的にバカやってる系の動画なんですが、喋りが上手いヒメに引っ張られてこっちも笑ってしまいます。ただ、ホラーが死ぬほど苦手なヒメに、ドッキリでホラーゲーを仕掛けたりするヒナにまた笑い、そして怖がりまくってるヒメの姿に不意打ちを食らう、その繰り返しでございます。

 

後、歌唱力おばけ。

 

これは二人共すごい。ハモらせたらすごい。語彙力が足りないレベルですごい。特に好きなのは「劣等上等」と「ロキ」。アレンジですけど。「ヒトガタ」は今年のVR紅白歌合戦で地上波で歌ってましたし、ゲームのグルーヴコースターにも単独楽曲として収録されています。

 


HIMEHINA『劣等上等(Cover)』MV

 

普段バカやってる二人が歌うとスイッチ入るのは、見ていてかっこよさを感じる瞬間でもあります。

 

ということで。豊さんは無事にVtuber沼へ転がり落ちていくのでありました。

 

 

(後編へ続く)

天気の子が描くものは、僕らが15年前に置き忘れてきたなにかだ。

tenkinoko.com


というわけで、大ヒット御礼中、新海誠監督の「天気の子」を(ようやく)見てまいりました。

いつもであれば、私、「極力ネタバレをせずにこの作品の素晴らしさを伝えるにはどうすればよいか」と頭を悩ませる所存なのですが、今回はネタバレ全開で行きます。まぁこのブログ読んでる人なんてこの広大な世界に片手で数えるほどしかいないと思われますので、大した影響はないと思いますが、万が一まだ見てないという人がいるならば、即刻検索窓に最寄りの映画館を打ち込み、上映スケジュールを確認してください。

その後は、心静かに、昔の、唐突な全能感や、徹夜で夢中になった冒険譚や青春物語の思い出を振り返りながら、映画館に赴くのです。


※若干の精神年齢の後退が見られるため、文章が非常に回りくどく、暑苦しい感じになってます。ご了承ください。

 

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ステテコと下着の切っても切れない話

ステテコの下に下着を穿くべきなのか否かという人類の命題がある。

ユニクロはすごい。平成の世に於いて、様々な功績を残し、ファッション界でも数々の偉業を成し遂げてきた。

その中の一つが、「ステテコをファッションアイテムとして確立させたこと」であるのは、あまり反論の余地がないだろうと思う。

そう、昭和から平成にかけて、世のオヤジどもがズボン下やモモヒキと呼んでいたステテコを、なんとまあシャレオツなものに変えてしまったものだと思う。個人的にも、子供心に「ダサい」代名詞であり、自分が大人になっても絶対にあれは履かないでおこうと思ったものだ。

が、自分が大人になってスーツを着たときに、その考えは間違っていたことを知る。

いや、スーツめっちゃ汗かくの。夏とか特に。

ジャケットはまぁ脱げばいい。この地球温暖化で猛暑化の昨今、ジャケットを脱げないなんてただのパワハラである。だがしかし、ズボンは無理だ。暑いからって脱げない。脱いだらただの犯罪者である。

そこで活躍するのがステテコである。パンツより表面積広いじゃねぇか逆に暑いだろと思うなかれ、一枚これがあることで、肌が直接ズボンに当たらない。それすなわち動きやすい、サラサラ。一度これに慣れてしまうともうステテコ無しには戻れない。モテとしてどうかという話は彼方へと放り投げておく。

そう、まさにステテコ革命だったのだ。

だがここで、一つ問題が発生した。

それは、「果たしてステテコは下着か否か」という問題、もっと直接的に言うならば、ステテコの下にパンツを履くべきなのかどうなのかという問題である。ようやく本題に入れた。

ズボンの下に穿くものだという観点からすれば、ステテコは下着であり、下着の下に下着を着用するのはちょっと訳がわからない。そもそも暑いんだこっちは。できることなら履きたくない。

だがしかし、ユニクロの広告等の見る限り、「ステテコ・リラコで出かけよう」などというキャッチーなコピーが紙面に踊っている。ということはステテコは基本的に衣類の立ち位置であるというのか? もっそい下着っぽいけど? あんな防御力の低いものが果たして衣類として成立するとでも?

とまぁ自分の中でこの問題に答えが出ていないのが現状だったのですが。

この度服飾デザイナーの友人に、なんとはなしに話を振ってみた所、やはりステテコはステテコであり、衣類であり、下にちゃんと下着を穿くのが正解であると言われました。まぁそりゃそうか。うん。理解はしたけど僕を野蛮人、裸族扱いするのはやめてくれまいか。

 

というわけで、ステテコを下着無しで穿くのは家の中だけにしようと思います。(穿くのは穿く)