月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

だから僕はウインクができない

先日のほぼ日刊イトイ新聞内の「今日のダーリン」にて、糸井重里人狼ゲームについて触れていました。 

人狼ゲームという言葉自体が一般的になって、もうずいぶん経つように思えますが、実は糸井さんと同じく、自分もリアルでやったことはありません。 

一緒にできる友達が少ないという至極シンプルにて明快な理由なのですが。あとはまぁ流行りだしたのが社会人になってからで、友人が多人数で気軽に集まれるような環境になかったというのも一つの理由ですかね。 

とはいえ、そのゲームの概要は理解しており、人がやっているのをテレビなりYoutubeで見て、「ああ、面白いなぁこれ」と小学生並みの感想を抱いていたんですね。見てるのは面白いけど、いざ自分がやったらたぶんうまくできないだろうなぁとも。亜種もたくさんありますよね。最近ではネットワーク対戦型のProject Winter、通称雪山人狼とか。Vtuverがきゃっきゃ言いながらやってるのを見ながら飲む酒の旨さよ。歪んでるのは多少自覚はしている。 

 

いやちょっと話がずれましたね。で、糸井さんの話に戻るんですけど、その昔似たようなゲームをアメリカは西海岸でやったことがあると。「マーダーゲーム」と言うらしいです。 

マーダー(鬼)を決め、それをみんなで当てていくというゲームであり、人狼と違うのは、必ずしも審判が必要ないこと、明確なターンの区分けが存在しないことで、要するに話していくそばから人が死んでいく(ゲームオーバーになる)という、字面だけで見ればとんでもないゲームですね。 

で、その肝心な〇人方法ですが、なんとマーダーがウインクをして、そのされた人が自主的にゲームから外れるというもの。された人以外にウインクを見られたらマーダーの負けというルールだそうです。 

なんかどっかで聞いた話だなと思ったら、はるか昔に女の子の間で流行っていたウインク殺人事件というゲームの話でした。やり方は全く同じで、違うのは卓上のゲームではなく、みんなが動き回ってより分かりにくくしていたという点だけ。 

ここまで思考が回って、何にびっくりしたかって、「ウインクって一対一でやるもんなんだ」という事実に気が付いてびっくりしたわけです。 

おそらくこれを読んでいる諸兄におかれましては、こいつマジで何言ってんだと、早計に僕をサイコパス認定しかけてる人もいるんじゃないかと思うのですが、ちゃんと説明しますので迫害しないでください。 

 

いや、そもそもウインクって、普通の人間が日常生活で使うことありますか。ないですよね。 

正直きちんとしたウインクってたぶん練習しないとできないと思うんですよ。ほら、一昔前のドラマとかであるでしょ、鏡の前でウインクの練習する駆け出しアイドルのイケメンの図。「だめだ…うまくできない…」とか落ち込むんですけど、ちゃんとできとる。少なくとも1時間ぐらい練習して若干表情筋がつりかけているワシのウインクよりは全く持ってできとる。自信を持て。 

大前提としてですね、「ウインクができる」っていうのは、美男美女であるという条件が不可欠なんですよ。ウインクは画にならないとウインクとして成立しないという名言を残した方がおりましてですね。まぁその言葉をもって僕は生涯ウインクをしないと固く心に誓ったのですが。 

とまぁそういう状況でしたので、僕にとっては「テレビや雑誌の中で芸能人がやるもの」としか認識されていなかったんですよ。ああとイワンコフが武器にする。(唐突のワンピース脳) 

だからこの時点で、ウインクは、一人が多人数に向けて行うものだという認識があるんですね。 

そんな状態だったので、学生時代に女子の間で流行っていたウインク殺人事件のゲームルールを聞いたとき、「それゲームとして成立するのか?」と疑問符を浮かべていたというわけです。長年の謎がようやく解けた気がしました。 

ウインク殺人事件もマーダーゲームも、ウインクは一対一で交わされるもの、という(世間一般的には)至極当たり前の認識の下で成り立つゲームですね。陰キャには無理だ。 

いやもうこの件に関しては、陰キャとくくるのもおこがましい気がしないでもありません。自分の知り合いに話しても、だれもこの感情を理解してくれないもので。

 

自信ないのもここまで行くと病的だと友人に評されましたが、僕は今日も元気です。