月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

かき氷機を買った話

かきごおりにハマっている。


またいきなり昭和な話題から入ってきたなと思う諸兄と、こいつまたはやりの台湾スイーツ(笑)の話題を出して女子人気を得ようとしていると思う諸兄がいると思うのですが、どちらにしても諸兄(男)しかいないという点がポイントです。ポイントじゃねぇよ。

昨今、テレビでも何かと話題になっているふわとろ系かき氷。まぁ昨今といいつつ3年ぐらい前から台湾だなんだとブームが来ているようですが、ようやく我が家にもかき氷機が導入されたわけですよ。

あれですね。豊さん世間知らずも甚だしいのですが、いまかき氷機結構安くお買い求められるんですね。一万円ぐらいするんだろーとか思っていたら、安いもので2,000円。電動のものだって4,000円からあるんですね。ちょっとカルチャーショックでした。実家で小学校時代使っていたものは手動でもっと高かったように思うのですが、技術と生産力の向上とはかくも素晴らしいものなのか。

東急ハンズをブラブラしておりましたらそんな発見がございまして、この夏めでたくかき氷機を購入しましてですね。

 

 
なんと言うんですか、「ふわとろ氷」でしたか。

そんなものが幻想だと知りました。

いえ、幻想というか、できるんですよ? できるんですのよきめ細かい氷。自分の記憶にあるような舌の上でも若干の「固形」を主張してくるようなかき氷ではない、たしかに口に入れた瞬間に溶ける氷は作れますのよ。作れるんですが。

あの、シロップめっちゃ弾くのな。

オールきめ細かい氷で器に山盛り氷盛り。よっしゃ行くぜと言わんばかりに勢いよくいちごシロップをドバーッとかけて一面血の海(言い方)に染め上げた後、いざ実食とスプーンを入れた瞬間、血の色をそいだ瞬間現れる純白の白。

これね、考えりゃ何となく分かるんですけど、細かく削ってるもんだから、氷と氷の粒の間が少なくて、シロップが浸透しないんですね。粘度の高いシロップはなおさら。表面を土石流のごとく滑っていく。理科の実習にいかがですか。

これが思いの外テンションが下がってしまい、どうにかしてかき氷全体にシロップを行き渡らせることができないか試行錯誤。しかし、一番確実なのは、シロップかける→削る→シロップかける→削る…を延々繰り返して作成することぐらい。こんなの面倒すぎる。毎回やるなんて考えられない!

というわけで代案、そもそも味のついた氷を凍らせてかき氷にする。よくある氷いちごみたいな方法ですね。

いきなり果物を凍らせて削るというのもハードルが高いので、オレンジジュースとりんごジュースを凍らせてトライ。

結果。ベトベトになる。

いやまあ半分ぐらいは予想できてましたけどね。非常に口当たりの微妙な氷になりました。味は…やはり凍らせる(温度を下げる)と甘みが薄くなりますしね。個人的にはこれはかき氷ではなく別のなにかです。薄いシャーベットとかそういう感じ。

しかも。洗うのめっちゃ面倒くさい。純粋なる氷ならいいんですよ。氷なら。水ですから。極論使いっぱなしでほっといても蒸発するので問題全くナッシングなんですが、糖分が含まれた氷はそうはいかない。ベトベトオブベトベト。至るところがべとつく。

もうね、これがストレス以外の何物でもない。いちいち洗ってられるかぁーーー! と、一瞬でこの案は没になりました。別に凍らせていたぶどうジュースなんかはそのままかじった。

結局の所、昔のように粗めの氷で削って、氷の隙間を大きくしてシロップを流すのが一番無難だという結論に。なんとなくね、わかっていたのですよ。家庭用では限界があると。

というわけで、豊さん宅のかき氷機は、今日も今日とてゴリゴリと粒の大きい氷を削っています。

ふわふわが羨ましいわけじゃないもん。ちがうもん。