ハコメガネマガジン

味噌ラーメンにコーンバターを認めない人もいる

高い買い物は使用頻度と一日あたりの利用料金を算出すると買いやすくなるという話

ベッドをね、買ったんですのよ奥様。


今の家に住み始めてはや7年が経過し、そのうち6年ぐらいは入居と同時に買ったすのこベッドに布団を敷いて寝ておりまして、半年ぐらい前にすのこがギシギシ言うのに耐えかねて放棄、通気性は良いかもしれませんが、いかんせん耐久性に難有り。それ以来フローリングに直で布団を敷いておりましたが、まぁいかんせん10年来使っている敷布団に綿などあろうはずもなく。床に寝ているのとほぼ同義という様相でございました。

万年腰痛い肩痛い首痛いと体の不調を訴えていますがそりゃそうだろうと言わんばかりの寝姿。決して寝相は悪くないのに、寝起きはどこかしら寝違えたように痛み、歯磨き中のくしゃみ一発、もしくは顔を洗おうと洗面所にかがんだ瞬間に走る魔女の一撃、これこそストライクウィッチーズ。なんの話だ。

ともかく、このままでは良くない。下手にふかふかなベットでは確かに寝にくいけど、だからといって毎日床に寝ていたら体がごちごちになってしまう。

というわけで夏のボーナス一念発起、ベッド購入に至りました。

まぁ、実際のところ、ベッド、正確に言うとベッドフレームは丈夫であればどうでも良くて、快適な安眠を得るためには通気性より堅牢性、丈夫なフレームであれば特段文句は言いません。ギシギシいうのは安眠妨害以外の何物でもない。

重要なのはマットレス。実際、布団の下に敷いて使う薄型のマットレスもあるのですが、この腰痛はそんな薄いものじゃなんともならない。ということで、ベッドフレームとマットレスのセット購入と相成りました。締めて13万円。なかなかなお値段。

一言にマットレスと言っても、ピンからキリまで、通気性から耐荷重、素材といった機能的な面から、柔らかさや硬さを重視する好みの面まで、その種類は多岐にわたります。いやほんと、マジで種類多いから。

一年間ぐらいコツコツとマットレスについて調べ続けた僕が、ここでマットレスの種類についての講釈を延々と書き連ねてもよいのですが、世の中には猛者たる猛者がおり、僕の知り合いにもワンルームに住んでいるくせにマットレスを4種類保持、気分に合わせて使い分けているマットレスマニアがいる。どこに保管しているのか甚だ疑問、不用意に「そんなマットレスがおすすめ?」とか聞いたら最後、話が止まらないどころか、数日に分けた上に実地演習まで織り交ぜて講義が敢行されることうけあいである。

というわけで、マットレスについてのうんちくを語るのは、まとめサイトに丸投げして、マットレスを選びに店に行く時に決めておくことだけお伝えしたいと思います。


・硬さの好みをある程度知っておけ

マットレスを選ぶ時にシンプルに一番の基準になるのがこれである。いやもう硬ささえ合っていれば、ある程度のことは度外視できる。布団が好きな人は固め、ホテルのベッドが一番安らぐという人は柔らかめ、腰が悪い人は固めのマットレスが合うということを覚えておくだけでも違う。展示場で1分づつぐらいゴロゴロしたところで好みなんてはっきり分かるもんじゃない。もんじゃないのだが、好みを絞ることである程度選択肢を絞ることが可能なのも事実である。

日本人的には、一般的に硬めのものを好むことが多い、というのも一つの指針になるかもしれない。


・後は、予算である

そりゃ上を見ればキリがないのが何事においても常である。予算を決めてかからなければ、いつまで経っても決まりはしない。自分に必要な機能を追加していって商品を決めるのか、それとも機能を削っていって商品を決めるのか。富裕層は前者なのかもしれないが、あいにくとこちとら生まれながらの中流家庭である。昨今の社会情勢ではその区別に意味があるとも思えないのだが、無い袖は振れない。予算は決めてかかるのが吉である。

なお、おすすめは、通常の予算と限界の予算を決めておく手法である。漫画家の締切と、平日の目覚ましスヌーズと同じで、心の中のセーフラインを二本引いておくことで、精神的余裕を生み出す。日本の小売販売員のセールストークの常として、当初の予算の2割増しまでなら出す可能性が高いというものが業界の常識としてはびこっており、それに合わせて商品を勧めてくる店員のなんと多いことか。それが買い手にとっていいことだとは思わないのだが、勧められたものを検討できる予算は確保しておくのがおすすめだ。


以上2点である。よく考えれば別にマットレスに限った話ではないとも思う。車だろうと家だろうと同じだ。好みと、予算と、後は妥協点の探り合い。

しかし、1年間悩み続けただけあって、ここ最近の身体の不調は改善された…ような気がする。うん。良くなってる良くなってる。イッツポジティブシンキング。費用対効果は決して低くない。悩んだ期間に対するリターンは、たしかにあった。いざとなれば、60日以内ならマットレスの硬さの無償交換もできるし!


だがきっと。

それを優柔不断と、人は言う。