月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

カープの優勝における我が社への影響についての話

えー本日はウチの仕事はお休みです。社内の祝勝会の準備をしてください。


…いや、会社の行事の準備をするならそれは立派な仕事ではないのだろうか。

という至極まっとうなツッコミは右から左に華麗にスルーされてしまい、私の部署は25年ぶりにリーグ優勝を果たしたカープの祝勝会の準備に追われることとなった。

「人数と予算の試算出してとりあえず会場押さえて! 動画編集は!? 録画はデータ来てるから4時間で頼む! 後買い出し、酒屋に電話! ビールと焼酎押さえて! 応援は15時から出せるらしいから!」

正しく戦場である。

いや予想はしていた。朝イチで多分そうなるだろうなという予感はしていた。夕方になれば仕事そっちのけでテレビにかぶりついていた猛者たちである。横断幕もものすごい気合を入れて作ったはいいが、ビル管理上の問題で掲げることが出来ずに無理やりグループ会社の社屋を使って掲げた、猪突猛進な男たちが巣食う魔窟である。

土日の浮かれっぷりを見ていたら必然である。うちのお祭り好きが黙っているわけがない。だがしかし、私の予想以上に浮かれていた。

「お酒のラインナップどうするの? 瓶? 缶? あ、カープデザインのビールあったよね?」
「チューハイもあるだろ、あと焼酎と梅酒もカープデザインのある」
「ちょっと待て、今調べたら樽酒があるぞ樽酒」
「「そ れ だ !」」

それだじゃねぇ!? どんだけ飲む気だ月曜日から!? 後片付けどうするつもりだ!

「やまやでおつまみ買ってきますー」と言って出かければ、「すいませんお金足りなくなりました」「3万円分全部使ったのか!?」と会計担当が悲鳴を上げ。

「すいませんご注文のオードブルお届けに参りました」「え?」「もう頼んだの?」と現場が混乱すれば、上の人間が勝手に頼んでいることが判明。「良かれと思って…」「余計なことしないでください!」と怒号が飛び。

「隣のコンビニ氷がありません!」「走り回って買い占めてこい!!!」と氷獲得マラソン(急がないと溶ける&しかも雨)が始まり。

とにかくもう、無事に済む気がしない。

神棚に「どうか私をお守りください」と思わず神頼みしてしまった私を、誰も責めることが出来ないだろう。

無事に…終わるといいな…。