月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

本好きの片想い

自分自身は本好きだと認識していますが、実は自分の好きな本を他人に薦めることはあまりしないのです。 そういうことを言うと、「え、前にお勧めされた本、好きなんじゃないの」と言われるのですが、好きです。好きなんですが、好きというよりは、面白いとい…

君はもう、僕の夢には出てこない

嗚呼、君の未来は確かに絵に描いた幸せではなかったかもしれない。だがしかし、穏やかな救いは確かにあったのだろう。僕はそれだけで、君にありがとうと言える。 観てまいりました。シンエヴァンゲリオン劇場版:||。 一言で…いや、とても一言で表せるような…

あの日公園でブランコに乗りながら笑いかけてくれた君の未来を、僕は今日見届ける

2021年3月8日月曜日本日。一本の映画が公開されます。 シンエヴァンゲリオン劇場版。4部作の最終作です。 それが、「いまさら」なのか、「ついに」なのか、「やっと」なのか。その形容詞は人それぞれ違うものなのだろうと思うのですが、個人的には「ついに」…

すべらない話の話

芸と呼べるものに昇華するためには、それ相応の労力がかかると思うのです。 今やクールの定番特番となった人志松本のすべらない話という番組がございますが、あの番組が視聴率を取るようになる前は、すべらない話は鉄板話と呼ばれ、それがエピソードトークと…

何もしないという英断

わずらい自慢は人様にするものではないと言いますが。 新年一発目からこの話題もどうなの、と思わなくもありませんが、正月休みブルーという話もございますので、一つ。 あと。自分は精神科医でもなければ専門家でもないので、ひとつの見解としていただけれ…

だから僕はウインクができない

先日のほぼ日刊イトイ新聞内の「今日のダーリン」にて、糸井重里が人狼ゲームについて触れていました。 人狼ゲームという言葉自体が一般的になって、もうずいぶん経つように思えますが、実は糸井さんと同じく、自分もリアルでやったことはありません。 一緒…

酔っ払いは、綺麗な瞳で、とても真摯な嘘をつく

無論、悪気はありません。 「酔っ払いを介抱する」という事態がとんとなくなって久しい今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。なんか近々緊急事態宣言解除、みたいな動きもあるようですが、日本人特有の自粛ムードでしょうかね。前後不覚に陥るまで酔…

他人の趣味は時に新たな扉を開くという話

普段家の中にいないから何していいのかわからない、みたいな事を言う人に対し、別に何もしなくてもいいんじゃないでしょうかと返したら、これだか独り身は…みたいなことを言われたのですが。 関係ありますかねぇそれは! なんなら料理の一つすら出来ないあな…

目的と手段のディスタンス

ドリルを買いに来た人が欲しいものは、ドリルではなく穴である。っていう有名な言葉がございますが。 割とそんなことはないんじゃないかという気がしている今日このごろです。だってドリルかっこいいじゃないかと思う自分は正しくグレンラガンに毒されていま…

クビシメサイクル

真綿で首を締める、という言葉がありまして。 自分自身も結構長い間誤解していたのですが、ここで言う「真綿」はコットンではなく、シルクの意味合いで使われるんですね。要するに絹。これ知ったのは成人してからだったように記憶しています。 あのふわふわ…

日向豊は羊とアルパカと人間のキメラの夢を見るか?

(前回のあらすじ) ・「超人女子戦士 ガリベンガーV」を見ていたら、Vtuber沼に転がり落ちた。・ヒメヒナがかわいい。・俺は女児(ジョジ)である。 三行にまとめて書いてみましたが、カオスの一言に尽きます。道端で会った人がこんなことを喋っていたら、…

日向豊の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてVtuberを愛するようになったか

2020年、あけましておめでとうございます。放置気味のこのブログでも、ちょこちょこ来訪者がいるようですので、今年も気まぐれに更新していこうと思う次第でございます。 さて、昨年のことですが、ざっくりと書いていけば、仕事が変わったり勤務先が変わった…

深夜の映画館で「HELLO WORLD」と呟いた君に、「これだからSFは止められねぇぜ」と返した僕

hello-world-movie.com また映画の話で恐縮なんですが、今回は「HELLO WORLD」の話です。 ネタバレギルティと意気込むあなたは回れ右。

天気の子が描くものは、僕らが15年前に置き忘れてきたなにかだ。

tenkinoko.com というわけで、大ヒット御礼中、新海誠監督の「天気の子」を(ようやく)見てまいりました。 いつもであれば、私、「極力ネタバレをせずにこの作品の素晴らしさを伝えるにはどうすればよいか」と頭を悩ませる所存なのですが、今回はネタバレ全…

ステテコと下着の切っても切れない話

ステテコの下に下着を穿くべきなのか否かという人類の命題がある。 ユニクロはすごい。平成の世に於いて、様々な功績を残し、ファッション界でも数々の偉業を成し遂げてきた。 その中の一つが、「ステテコをファッションアイテムとして確立させたこと」であ…

何食べてもうまい北海道旅行1泊2日

北海道に行ってまいりました。1泊2日の弾丸ツアー。思い立ったら吉日。全ては溜まりに溜まったストレスが悪い。

2019年になっても学ぶことは多いという話

新年明けましておめでとうございます。 …という挨拶は一体いつまで有効なのだろうか。という話題は何年か前にやった記憶があるので今年はスルー致します。ぶっちゃけ1月7日現在で、早くも違和感がある。こちとら新年明けてから忙しく遊び呆けていたのだ。全…

年末のご挨拶の話

というわけで年の瀬、仕事納めでございます。皆様本年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 と、形式張った年末のご挨拶を打ち立て、今年の責務も無事終了、オーバードーズした開放感に多幸感が溢れておりますが、皆様年末年始は…

うちの両親は両方共大音量であるという話

カプセルホテルに、過去何度か泊まったことがある。 今どきのカプセルホテルというのは、それこそ昔のドラマや漫画で出てくるような上下二段にずらりと口を開けて並んでいるような、安いSFの宇宙船のような外観ではなく、デザインという名のもとに、機能性と…

TPOの間違いでTOPって言っちゃうことがあるけど、意味考えたら別に順不同だから間違いではないんだよねと気づいた話

なお、言葉の意味としては間違いじゃないとしても、「単語」としては間違っています。 TPOに合わせろ、という大変ありがたいお言葉がありまして。 要するにTime(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)に合わせた服装、立ち振舞いをせよ。ということです…

この季節になると洗濯物を外干ししても冷たくて乾いた気がしない話

怒涛の10月が過ぎ、なんやかんやで11月もそろそろ終りを迎え、気温もそろそろ「冬」と言ってもよいのではないかと冷え込み始めた12月の足音が聞こえてきた次第である。 いそいそとユニクロのブロックパーカーを引っ張り出し、夏用スーツをクリーニングに出し…

「未来ラジオと人工鳩」をダイレクト・マーケティングするお話

<<<ネタバレ注意>>>本日の戯言は、あるゲーム作品のネタバレを「若干」含んでいます。プレイする上で楽しみを奪うレベルではなく、プレイしてみようかなと思っていただけるレベルでお話しているつもりですが、受け取り方に個人差はありますので、「ネタバレ …

素材の味を引き出すのに塩を使いがちだという話

お前は、カツオを食べたことがないのだと彼は言った。 んなわけない。 正味30年近く日本という国で食事をしてきて、鰹を食べたことがないというのはなかなか信じがたい。そりゃ、外国では違うのかもしれないが、ここは水産大国日本である。オクトパスだろう…

夏に夜空を見上げる話

9月になりました。 8月が終わってしまうと、夏が終わったように思えてしまうのは、よくよく考えれば不思議な事で、9月になったところで急激に暑さがなくなるわけでもなければ、制服が夏服から冬服へチェンジすることもなく。要するに「小中学生時代の夏休み…

日向豊とぼっちゲーマーラプソディのお話

ゲームは、逃避であり、娯楽だ。 いえね、昨今e-スポーツだなんだと盛り上がってますので、バッサリとゲームを「逃避」だなんて言ってしまうと、色んな人から刺されかねないのですが、あくまで、個人としての見解、という形で聞いていただければと思うのです…

かき氷機を買った話

かきごおりにハマっている。 またいきなり昭和な話題から入ってきたなと思う諸兄と、こいつまたはやりの台湾スイーツ(笑)の話題を出して女子人気を得ようとしていると思う諸兄がいると思うのですが、どちらにしても諸兄(男)しかいないという点がポイント…

頭が痛い話

とは言っても、別に比喩でも何でもなく、物理的に頭が痛い話です。ええ、偏頭痛というものになりましてですね奥様。 世の中言葉が溢れておりまして、偏頭痛というものの存在は知っていたのですが、やはり知識と体験は違う。百聞は一見にしかず。夏休みをほぼ…

高い買い物は使用頻度と一日あたりの利用料金を算出すると買いやすくなるという話

ベッドをね、買ったんですのよ奥様。 今の家に住み始めてはや7年が経過し、そのうち6年ぐらいは入居と同時に買ったすのこベッドに布団を敷いて寝ておりまして、半年ぐらい前にすのこがギシギシ言うのに耐えかねて放棄、通気性は良いかもしれませんが、いかん…

本棚に見るラブストーリーの可能性の話

自分の読書の趣味が偏っているのは重々承知しているわけで。 いや、偏っているというよりは雑食性すぎると言ったほうが正確でしょうか。正岡子規を読んだ次の日にメンズノンノを読み、そのまた次の日に発達障害の方が書くビジネス書を読み、傍らに吉岡里帆の…

夏の醍醐味の話

引き続き夏の話である。 小さい頃は夏がとにかく好きだった。いつまで経っても暗くならないし、プールの授業があるし、なにより1ヶ月半もの休みがある。浦安鉄筋家族の小鉄もかくやという勢いの我が小学生低学年時代は、とかく夏が好きだった。 今はといえば…