月刊ハコメガネマガジン

好物はカレー。

頭が痛い話

とは言っても、別に比喩でも何でもなく、物理的に頭が痛い話です。
ええ、偏頭痛というものになりましてですね奥様。


世の中言葉が溢れておりまして、偏頭痛というものの存在は知っていたのですが、やはり知識と体験は違う。百聞は一見にしかず。夏休みをほぼほぼ寝て過ごす羽目になってこの病気の恐ろしさを知りました。あっという間でしたね僕の夏休み(遠い目)

晴れて頭痛持ち、皇帝ネロと同じステータスを獲得したところで、外見もその他のステータスも全く似通っていない現代のおっさんが何ができるかと言われれば、その体験記を記し、皆様に知識の共有を。いざという時に慌てないための情報を提供することぐらいなのです。

そう、あれは忘れもしない週末の金曜日のことでした。

普段一日350mlのビールやチューハイしか飲まない豊さんが、友人との宅飲みで痛飲。調子に乗って日本酒やワイン2瓶を空けてしまいました。楽しくなったのかほぼ一人で飲んでいたような気がします。

で、案の定次の日は完全に二日酔い。朝6時に目が覚めて(3時間睡眠)、そこから胃の中のものを吐き倒す。胃の中とは言っても出るものは胃液と飲んだばかりの水ぐらいのもんで。マッチポンプという言葉が頭の中をぐるぐる回りながら、3時間ほどのたうち回ってました。

その後、一眠りしたところで吐き気は落ち着いたのですが、頭痛が治まらず。あーこれは今日使い物になんねーなと諦めの境地で、夏休み初日をグダグダ潰すことを決意。それにしても痛い。あーアルコール残ってるうちに痛み止め飲むのもなぁと思いながら時間を潰し、夕方頃まだ頭が痛かったのでロキソニンを飲みました。

それでずいぶんと楽になるかと思いきや、その後もずっと「頭が重い」状態が続き、あれこれ風邪ひいたか? と夏風邪を疑いだします。いくら豊さんの腎臓が弱いと言っても、流石にまる1日以上経ってこの状態が続くのはおかしい。が、熱を測っても平熱、圧倒的平熱。熱中症も一瞬疑いましたが、どちらにしても熱がないのはおかしい。

ただ、頭が重いといっても、正確には「頭痛に昇格する一歩手前」ぐらいのイメージなので、日常行動には支障がないため、日月と普通に過ごしていました。

時たま思い出したように脈拍に合わせた拍動性の頭痛が起きるのですが、それはロキソニンでなんとか対処。しかし、いつもならロキソニン飲んで寝ればスッキリ解消していた頭の違和感は以前消えませんでした。

流石に症状が続くので整体で見てもらい、ごきりと矯正してもらったんですが、症状の改善は見られず。最初の発症から一週間後に満を持して頭痛外来を受診。

問診して、CTとられて頭の中を輪切りにされたんですが、割と楽しいですねあれ。初めてやりましたけどワクワクしました(そんな場合じゃない)

で、告げられた言葉。「おそらく偏頭痛が発症してますね」

30代男性には珍しいそうですが、がっつり偏頭痛みたいです。

しばらく様子を見て改善しなければ、今度はMRI取りますと宣言されてしまいました。

頭痛外来で問診、CT検査で初診の場合、保険適用でだいたい5,000円前後の費用です。高いと見るか安いと見るか。土曜日昼からの検査で割増だったのもあるんでしょうが。

まだ完全に特定できてはいないため、結局は様子見ではあるのですが、ロキソニンがあんまり効果ないことを告げると、「ああ君は身体が大きいからねぇ」と、ちょっと強力な薬を。ジクロフェナクナトリウムSRで、一日二回までしか飲んじゃダメ、ロキソニンと飲み合わせちゃダメときつく注意をいただきました。そんな強力なのかこれ。

というわけで、経過観察中。。。しかしおそらく偏頭痛でしょうね。長い戦いになりそうです。

ここで皆様にお医者さんに個人的に聞いて初めて知った頭痛の3つの新事実!

1.多くの場合、頭痛は我慢しても良くならないので、さっさと薬をのむべし
頭痛薬を飲まずに気合で頭痛を治す、要するに薬の耐性を上げないように我慢しちゃうという話をちらほら聞きますが、逆効果のようです。そもそも、決められた用法、用量を守って服用していれば、相当長期間に及ばないと耐性が上がることはないようです。そんな長期間ひどいようなら、さっさと病院に行けという話ですね。

あと、意外だったのが閾値の話で、頭痛などは繰り返し起きる度に、どんどん閾値が下がっていき、「頭痛になりやすい」体になっていくというものでした。頭痛薬は根本的な痛みの原因を取り除くものではないですが、痛みという刺激を麻痺させることができ、閾値を低下を防ぐことができるので、我慢せずに薬を飲みなさいとのことでした。

2.頭痛は温めようが冷やそうがあんまし関係ない
よく偏頭痛や緊張性頭痛など、頭痛の種類によって温めたり冷やしたりと対処方法が紹介されています。

血管の収縮などは正しいことを書いているのですが、正直外部刺激で効果が届くのは皮下の僅かな範囲だけで、大半の頭痛の原因である深部には到底及ばないとの話。

ただし、冷やす(温める)事によって、頭痛を認識していた神経が冷やした箇所の刺激も認識するようになるため、結果として頭痛の刺激が和らぐことにつながる、ということになるみたいです。刺激の分散化ですね。これも例によって根本的な解決にはならないのですが、やらないよりはマシ、とのことでした。

3.なんかこれおかしいなと思ったらすぐ病院行け
べつに頭痛に限った話ではないのですが、「いつもと違う」と認識した時点で、病院へ行く算段をつけてくださいと言われました。

軽い頭痛でも、なんか痛む場所がいつもと違うなとか、薬で治まるけどなんかずっと頭が重たい気がするとか、素人判断はやめて素直に病院に来てくれとのことです。典型的な脳卒中みたいに急に倒れちゃうのもあるけど、一週間ぐらい頭痛が続いてその後に寝てる最中に…とか言うのもあるらしいので。

というか、脳卒中って即バターンってイメージがあるんですが、状況によって千差万別、十人十色で発症するみたいですね。「もしかして?」とマイナス思考で考えて命が助かった例もあるそうで、マイナス思考捨てたもんじゃないじゃないかと思った次第です。


とまぁつらつらととりとめもなく書き連ねてみましたが、これ実際自分用の忘備録みたいなもんですね。

取り立てて特別な症状ではない頭痛ですけど、頭という部位に発生する異常であるという認識は、持っておいたほうが良さそうです。

 

※あくまで自分の個人的な見解と思いです。記事内にも書いていますが、おかしいと思ったら病院に行ってください!

高い買い物は使用頻度と一日あたりの利用料金を算出すると買いやすくなるという話

ベッドをね、買ったんですのよ奥様。


今の家に住み始めてはや7年が経過し、そのうち6年ぐらいは入居と同時に買ったすのこベッドに布団を敷いて寝ておりまして、半年ぐらい前にすのこがギシギシ言うのに耐えかねて放棄、通気性は良いかもしれませんが、いかんせん耐久性に難有り。それ以来フローリングに直で布団を敷いておりましたが、まぁいかんせん10年来使っている敷布団に綿などあろうはずもなく。床に寝ているのとほぼ同義という様相でございました。

万年腰痛い肩痛い首痛いと体の不調を訴えていますがそりゃそうだろうと言わんばかりの寝姿。決して寝相は悪くないのに、寝起きはどこかしら寝違えたように痛み、歯磨き中のくしゃみ一発、もしくは顔を洗おうと洗面所にかがんだ瞬間に走る魔女の一撃、これこそストライクウィッチーズ。なんの話だ。

ともかく、このままでは良くない。下手にふかふかなベットでは確かに寝にくいけど、だからといって毎日床に寝ていたら体がごちごちになってしまう。

というわけで夏のボーナス一念発起、ベッド購入に至りました。

まぁ、実際のところ、ベッド、正確に言うとベッドフレームは丈夫であればどうでも良くて、快適な安眠を得るためには通気性より堅牢性、丈夫なフレームであれば特段文句は言いません。ギシギシいうのは安眠妨害以外の何物でもない。

重要なのはマットレス。実際、布団の下に敷いて使う薄型のマットレスもあるのですが、この腰痛はそんな薄いものじゃなんともならない。ということで、ベッドフレームとマットレスのセット購入と相成りました。締めて13万円。なかなかなお値段。

一言にマットレスと言っても、ピンからキリまで、通気性から耐荷重、素材といった機能的な面から、柔らかさや硬さを重視する好みの面まで、その種類は多岐にわたります。いやほんと、マジで種類多いから。

一年間ぐらいコツコツとマットレスについて調べ続けた僕が、ここでマットレスの種類についての講釈を延々と書き連ねてもよいのですが、世の中には猛者たる猛者がおり、僕の知り合いにもワンルームに住んでいるくせにマットレスを4種類保持、気分に合わせて使い分けているマットレスマニアがいる。どこに保管しているのか甚だ疑問、不用意に「そんなマットレスがおすすめ?」とか聞いたら最後、話が止まらないどころか、数日に分けた上に実地演習まで織り交ぜて講義が敢行されることうけあいである。

というわけで、マットレスについてのうんちくを語るのは、まとめサイトに丸投げして、マットレスを選びに店に行く時に決めておくことだけお伝えしたいと思います。


・硬さの好みをある程度知っておけ

マットレスを選ぶ時にシンプルに一番の基準になるのがこれである。いやもう硬ささえ合っていれば、ある程度のことは度外視できる。布団が好きな人は固め、ホテルのベッドが一番安らぐという人は柔らかめ、腰が悪い人は固めのマットレスが合うということを覚えておくだけでも違う。展示場で1分づつぐらいゴロゴロしたところで好みなんてはっきり分かるもんじゃない。もんじゃないのだが、好みを絞ることである程度選択肢を絞ることが可能なのも事実である。

日本人的には、一般的に硬めのものを好むことが多い、というのも一つの指針になるかもしれない。


・後は、予算である

そりゃ上を見ればキリがないのが何事においても常である。予算を決めてかからなければ、いつまで経っても決まりはしない。自分に必要な機能を追加していって商品を決めるのか、それとも機能を削っていって商品を決めるのか。富裕層は前者なのかもしれないが、あいにくとこちとら生まれながらの中流家庭である。昨今の社会情勢ではその区別に意味があるとも思えないのだが、無い袖は振れない。予算は決めてかかるのが吉である。

なお、おすすめは、通常の予算と限界の予算を決めておく手法である。漫画家の締切と、平日の目覚ましスヌーズと同じで、心の中のセーフラインを二本引いておくことで、精神的余裕を生み出す。日本の小売販売員のセールストークの常として、当初の予算の2割増しまでなら出す可能性が高いというものが業界の常識としてはびこっており、それに合わせて商品を勧めてくる店員のなんと多いことか。それが買い手にとっていいことだとは思わないのだが、勧められたものを検討できる予算は確保しておくのがおすすめだ。


以上2点である。よく考えれば別にマットレスに限った話ではないとも思う。車だろうと家だろうと同じだ。好みと、予算と、後は妥協点の探り合い。

しかし、1年間悩み続けただけあって、ここ最近の身体の不調は改善された…ような気がする。うん。良くなってる良くなってる。イッツポジティブシンキング。費用対効果は決して低くない。悩んだ期間に対するリターンは、たしかにあった。いざとなれば、60日以内ならマットレスの硬さの無償交換もできるし!


だがきっと。

それを優柔不断と、人は言う。

 

本棚に見るラブストーリーの可能性の話

自分の読書の趣味が偏っているのは重々承知しているわけで。


いや、偏っているというよりは雑食性すぎると言ったほうが正確でしょうか。正岡子規を読んだ次の日にメンズノンノを読み、そのまた次の日に発達障害の方が書くビジネス書を読み、傍らに吉岡里帆の写真集を置きながら、Kindleでシックスサマナ(海外のサブカル系カオス雑誌)を読む。混沌にも程がある。

一昔前に流行った「本棚性格診断」というものがありますが、怖すぎてやっていません。というより、ウチにはコレクションや見栄えを目的とした整然と並んだ本棚と、真面目に整理する気のない、自分が読むためだけに突っ込まれた本棚というものが存在し、もうすでにこの時点で完全な二面性、人として信用できないと言われているようなものですよ。別にエロ本隠してるわけではなく、整理されている方の本棚に鳴子ハナハルとかひよころーとか燦然と輝いて並んでいる時点でお察しなわけです。

いえ、怖くてやっていないだけで、本棚には性格が出る、という意見には賛成なのです。几帳面に1巻から順に並んでいる本棚、シリーズごとにしかまとめられておらず、巻数もバラバラ、本のサイズごとに分けられた棚もあれば、背表紙何それ美味しいのと言わんばかりに突っ込むだけ突っ込まれた本棚もあります。

まさに、十人十色。本棚の整理の仕方は、人柄が出ると思うのです。

ちなみに私はといえば、几帳面に1巻から並べるようなことはせず、ある程度同じシリーズでまとまっていればオッケー派です。だって自分の好きな話をつまみ食いして読んだらどうやってもばらばらになっちゃうし。見栄えしか気にしていないものぐさがここにいます。

実家の本棚は、ひたすらに文庫小説が並んでおり、これは我が親父殿の蔵書なわけですが、ひたすらに紙のブックカバーが掛けてあります。

はっきり言って、カバーは外出先などで飲むときなどには汚れや題目隠しに有効ですが、家で保管しているときにはまったくもって邪魔な存在です。いや、本の日焼け止めというなら本棚そのものに日よけカバーを掛けるべきであって、本にカバー掛けたままなのは、背表紙も何も読めないではないですか。と何度も聞いたのですが、その度に「よごれるから」「いいだろ別に」というお言葉なので、最近はちょこちょこ混ざっている官能小説をごまかすためだと勝手に理解しています。

ある友人の本棚は、カラーボックスを積み上げに積み上げて「ウォールシェルフだ」と言い張って憚りませんでした。確かにそれに文庫本から同人誌、漫画、ハードカバーまで理路整然と収納されているさまは圧巻ではありましたが、地震の時に「真面目に死ぬかと思った」と床に大きな凹みを空けて落下するカラーボックスを見てから、考えを改めたようです。なんで最上段に画集とか入れとくのさ。

とまあ、本当に様々な本棚が世の中にはあります。

人の本棚を見ていると、やっぱり漫画の好きな優先順位や、くり返し読んだ本、並び方の癖など、様々な発見があるものです。そこまで注意深く見なくとも、あ、こんな本も読むんだ、と、新たな発見があるかもしれません。気になる女の子の家に行って、「あ、この本持ってるんだ、貸してよ」などというのは、次のチャンスにつなげる重要な一手です。

たかが本棚ですが、そこから始まるストーリーもあるかもしれません。

気が向いたときにでも、整理してみてはどうでしょうか。


ええ、ちなみに、「女の子の部屋に入って本棚を物色している」という時点で、本を借りて次会う約束を取り付けるなどというみみっちい手は、基本的に打つ必要がないぐらいのレベルに達しているということは、聡明な諸兄は気づいておられると思いますが、中学生の豊さんには少々難しい問題だったということだけ、書き添えておこうと思います。

 

夏の醍醐味の話

引き続き夏の話である。


小さい頃は夏がとにかく好きだった。いつまで経っても暗くならないし、プールの授業があるし、なにより1ヶ月半もの休みがある。浦安鉄筋家族小鉄もかくやという勢いの我が小学生低学年時代は、とかく夏が好きだった。

今はといえば、意外かもしれないが好きだ。青年期には暑いもう何もやる気が起きないと嫌いになったこともあるが、大人になって夏の楽しみ方がわかってきたように思う。

というわけで今日は、大人から見た夏の楽しみ方というものを再発見したいと思います。


・ビールが美味しい
上司に言わせれば「365日24時間ビールは美味いだろうが」と怒鳴られること請け合いですが、やっぱりこれが一番なんじゃないでしょうか。寒い中キンキンに冷えたビールを飲むのはちょっと遠慮したいシチュエーションです。

忘れもしない25歳の夏。それまで美味しいと思ったことにないビールだったのが、ライブ終わりのテンションで最高にのどが渇いている状態で友人と飲んだキンキンに冷えた生の美味しさは、確実に自分を変えました。ちょっと大人になった気がしました。

ちなみに体内に水分が少ない状態でアルコールを摂取するのは、大変危険な行為です。良識のある大人は絶対に真似しないはずなので、やっぱり気のせいだったんじゃないかと思います。


・洗濯物が全部洗える、すぐ乾く
一人暮らしをしていると、滞りがちになってしまうのが洗濯物。冬場はなかなか乾かないし、着るものもセーターなど厚手のものが多くて洗濯物も気を使う。その点夏はどうだ、確かに汗はかくだろうが、Tシャツ一枚ポロシャツ一枚。まとめて洗濯機に入れてポイ。丸洗いで天日干しですぐ乾く。イエス、ストレスフリー!

まぁ実際は洗濯ネット入れたり陰干ししたりなんやらで気を使う場面はあるんですがね。それでもカラッと洗濯物が乾くのは気持ちがいい。実家ぐらしにはわからない快感。


・アイスが美味い(種類が多い)
アイスですよアイス。いえ、冬だろうがなんだろうがアイスは美味しいんですけどね。万人においてはやっぱりアイスは夏の食べ物という認識が強いみたいで、一年中アイスを常備している私のようなアイス愛好家は現状に疑問を呈している次第です。

話を戻しますけど、やっぱり夏はアイスが売れるので、種類も多く、毎週のように新商品が出てるのですよ。コンビニ一つとっても明らかに冬より置いている種類が多いですし、「夏にしか販売されない」アイスもありますので、好きな方は要チェックです。

そう、「うわこれ美味しい!」と気づいた瞬間、販売停止になる、そういった悲劇はいつでも起こりうるのですから…。


・イベントスチルが多い
水着! 浴衣! ワンピース! 突然の夕立ち! Yeah!


ごめん最後のがやりたかっただけなんだ。

気象予報士のお姉さんはすごいガードが硬いか、ノーガード戦法かの二極化しているという話

今年一番の暑さです、と一年に何度もニュース欄に文字が踊ることに違和感を覚えるのは、自分の日本語能力が乏しいからなのだろうか。


いやうんまぁ、気象予報士の皆さんの苦労は推して知るべしであろうとは思う。ここ近年の「異常気象」と呼ばれる事態に直面してなお、未来視の如き天気予報を行わなければならないのだから。

そういった状況だから、とりあえず昨日までの気温を超えそうだなーという段階で、今年一番の暑さです、という表現を使うのは至極当然のことなのかもしれない。別に嘘を言っているわけではないからだ。未来が不確定な以上、「昨日までの気温を上回る」可能性がある以上は、「今年一番の暑さ」になる可能性があるのである。あくまで予報だし、明日以降更に暑くなるかもだけど。という可能性を言外に含んでいるのだろう。そういった事情は理解できる。

今年一番の暑さ、という表現には、そういったニュアンスが含まれている。のだろうと思う。いや申し訳ない。ここまで書いといてなんだが、これは自分の推測なんで、全部を全部鵜呑みにしないでほしい。注釈が遅い。

問題は、だ。「今年一番の暑さ」といいう言葉尻を捕まえて、鵜呑みにして、「今日耐えられたならこの夏は大丈夫だろう」なんて思うやつがいるかも知れない、という話だ。

いるかも知れないなんていう仮定型ではなくて、実際にいたからこんな話をしているのだが、今の御時世、テレビも新聞もパソコンもなくて、情報入手はスマホだけ、しかもそのスマホソーシャルゲームとLINE専用機で、ニュースサイトとか全く見ない、みたいな人は結構いると思うのですよ。

そんなやつが、立ち話の雑談で「今年一番の暑さだってさー」みたいな言葉を聞き、それを真に受け、その日を基準に生活していたら、あっさりと今年一番の暑さが更新され、めでたく熱中症になった、という話である。

具体的には、エアコンの温度だったり、水分の補給量だったり、休憩のタイミングだったりというところだが、ちょっと考えれば、その日その日体調だって変わるわけだし、闇雲に「基準」を信じすぎるのは危険だってことは分かりそうなものだが、ちょっと考えるべき言葉ではあるよなぁと感じた次第である。

一端の社会人ならもう完全に自己責任、命に別状がなかったのがせめてもの救いではあるものの、熱中症になってしまった彼は順調に有給を病欠扱いで減らしていく。どうせ使う予定がないからちょうどよかったよはははと笑う彼は現代社会に毒されすぎていると思うのだが、一方で免疫力や判断力が低い子供もいるという事実。

「今年一番の暑さです」という言葉は、「今年一番の暑さとなる可能性があります」という言葉と同義である。というより、ニュースで美人の天気予報士さんが言っているのはまず間違いなく校舎の言葉だと思うのだが、人から人へ伝わる言葉は、かくも変化しやすいものであるということだ。

ちなみに、僕の最近の一押しの天気予報士さんは、松雪彩花(@ayaka196196)さんです。

かわいい。